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11月29日

テーマを決めてお酒を飲もう
今回のテーマは「生と死」。
人体標本見学と生前葬

お酒を飲むときにも、テーマを決めてこそ粋ってものです。
今回の作者たちの飲みのテーマは「生と死」 。
ということで、そのプロローグとして、話題の人体の不思議展で

人間の標本を見てきました。
そこで作者が悟ったこと。
そして生前葬の実態をレポートします。

人体の写真は初心者にはエグいので、イラストで解説します。



飲み会をすることになり、開催場所をとある都内のアミューズメント系飲み屋に決めた。
その飲み屋では生前葬ができるんだそうだ。店内に霊柩車があったり、色々趣向を凝らしているらしい。
生前葬というと、なんだか陰気なかんじがするが、生前葬をすると長生きすると言われているらしく、どちらかっていうと縁起はいいもののようだ。


人体の標本を見にいく

で、そこに行く前に、メンバーのSPさんに「人体の不思議展に行かないか」と誘われた。きくと、
「プラストミック」という、画期的な新技術で作られた人体標本が見れるらしい。この技術を使って人間を標本にすると、ホルマリン漬けのように形がくずれず、かなり形を保った状態で保存できるそうだ。この展示会では、その状態で保存した本物の人体の標本や、スライス状のものとかが見れるのだ、ということを、SPは力説してくれた。

そもそも私はけっこうその手のものが実は苦手で、もう「血が出る」とか想像するだけでうずうずしちゃうじで、ホラー映画なんかも観たくないのだが、でも今日の飲み屋を決めたのも自分だし、生前葬のイントロとしてはなかなか良いコース展開かも、と思い、行くことを承諾した。

そうだ。今回のテーマは「生と死」にしよう。
お酒を飲むのにもテーマを決めるとぐっと意味のあるものに感じられてくる。

開催開始からけっこう経っているし、こんなグロいものみんな見たくないのでは?という予想に反して、会場に行くと、思ったよりかなりの混雑具合。
ショーケースの周りにはひとがびっちりで、見るのも大変なのだ。

最初に見たショーケースには臓器とかがパーツ状で並べられていた。うう・・これでもけっこうダメだ。「うわあ・・」。しかもけっこうきちんと形が保たれているから、どこの部分かわかりやすい。
「うーむ、私、けっこうダメかも」
しかしSPは、最近印刷の仕事で医学の、この手の本を作っているそうで、免疫があるのか、けっこう平気そうである。そもそもその仕事で会っていた医者に「是非行くといいよ」とこの展示会を勧められていたのだそうだ。そのせいか、やや知識があるらしく、説明してくれる。

最初は「内耳」とか比較的ライトな部位からはじまるのだが、だんだんすごいものが出てくる。

脳みそが一個まるまるあるかと思えば、顔全体を横半分に切ったものがあったり。頭の中の部屋に、ぽこっと脳みそが収められているのがよくわかる。

半分に切ってある。

タバコを吸う人の肺と吸わない人の肺が並べてあった。

あまりにもの色の違いに、
「ああー、吸わない人で本当によかった!」
と思えたものでした。
吸わない肺はきれいなピンク色なのですが、
吸う人の肺は・・・。

ほんと、タバコは吸いすぎには注意した方がよいですよ。


色がぜんぜんちがう。
とはいえ、
私も肝硬変の状態の肝臓を見たときは、
「うう・・やばい」
と、ちょっと反省しましたが・・。

肝硬変は硬そうだ。。
部位を取り出した標本のほかに、人体まるまるの標本もいくつも飾ってある。しかしそれらも普通にあるわけではなくて、神経だけ選別して残してあったり、お腹を開いて、肺だけ見せる、とか、胃だけ見せる、とか、いろいろテーマによって見せる部分を開いたり残したりしているのだ。

それはいいとしても、飾り方が、普通に立たせているわけではなく、頬づえをついたしぐさをしていたり、指揮者みたいなポーズをとらされたり、おちゃめな形でそこにいたのは、いかがなものかと思ったが。

体の中身を開きながらも
自分で自分の臓器を持っていたり。


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