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9月20日

アウトドア特集
バットレスキャンプ場でハードな食べキャン

食欲の秋!。飲欲(?!)の秋!
ということで、連休を利用して、
優雅に「食べキャン」(食べるのが主目的のキャンプ)へ。

のんびり優雅にアウトドアで飲んで食べて・・のはずが。
果たして・・・?。


「食べキャン」へ
連休に、沢の井の酒蔵ツアーにもご参加いただいたN家主催の「食べキャン」に誘われた。山登りだとか泳ぐだとか、スポーツな目的のキャンプではなく、「食べる」のが目的のキャンプだ。 作者も、もうそう若者でもないので、そういうゆるゆるなキャンプがいいのかもしれない。
今回行くのは、奥多摩の「バットレスキャンプ場」。20分も山道を歩いてたどりつく、自然に囲まれた秘境のキャンプ場らしい。・・・ん?20分歩く?。いやいや、しかしまだ 2歳の赤ちゃんプラス、4ヶ月の妊婦もいるので、そう大変なことはないだろう。「食べキャン」だし。それに、キャンプ場には水洗トイレもシャワーもあるというのだ。
そんなゆるめのキャンプなら、キャンプ嫌いのIPさん(沢の井のびっくりハウスや、チーズ買いすぎでおなじみ)も大丈夫だろう、と誘ってみると、「食べキャンなら」と参加。

キャンプ場までの、永遠かとも思える長くきつい道のり
N家は車で、作者とIPさんは電車で、青梅線鳩ノ巣駅へ向かう。車では、山道の手前の駐車場までしか行けず、そこから先は誰であろうが徒歩なのだ。駐車場には「バットレストキャンプ場徒歩20分」と書いてある。まあ、しかたがない。歩こう。一同荷物を持ち、山へ入っていく。

・・・キツイ。山はなかなか勾配があり、しかも荷物を持っているので、きつい。「もうかなり登っただろう」と思ったところで看板をみると「あと12分」ってまた半分も来てないのか?!気が遠くなる。
そういえば、キャンプ場のHPの道案内の文章の中に、「途中で下らないで下さい。 」て書いてあったな。。みんな下りたくなるんだろうな、これは。
軽い装備で山登りしたことはあるけど、この重装備での山登りは、素人にはきついぞ。これ。2歳のLOはちゃんと歩いたのか?と思ったけど、早くから「だっこ」だったそうだ。そりゃそうだ。おかげでそのLOを抱きながらこの山道を登ってきた妊娠4ヶ月のFJは、もう生まれそうな勢いだったという。

「でも帰りは下りだけだよね。今日頑張れば。。。」と思って歩いていると、山頂ぽいかんじのところに、「歓迎 バットレスキャンプ場」と書いた入り口らしきものが。そして、それは、急な下りの山道に向けられていた。「ここから下りか・・・」その下り加減といったら、かなり急で、これを帰り登るのか・・・と思うとまた気が遠くなった。
先にさくさくと進んでいったNaが、荷物を置いて、第2往復めに向かってくるのに出会った。食べキャンなので、食料とかの装備が大量にあるのである。この登りを半分くらい登るのに相当疲れている様子が伺えた。

テント場までも長い道のり

ようやく下り終えると、キャンプ場へ到着。
テント場は「上流へ一番奥まで行ったところ」というので、そこへ向かう。それにしても相当奥なのだ。入り口付近にはバンガローがたくさん立ち並び、その客たちがキャンプファイヤーぽく楽しげに鉄板で何か焼いたりしている。蛇口が何個もついた水場もきちんとあり、快適そうだ。

そんなグループの間をいくつも通り過ぎていくが、なかなか我らのテン場らしきものが見えてこない。そのうち道は草に覆われ、そして川の上を丸太を渡って通りこして行ったりし、ようやく奥地にテン場が!。

そこは両側を川に挟まれた中州で、川が増水したら危険とされる場所である。というより、下のバンガローの人たちのように水場が無いぞ。まあ、川の水でいいのか。そして、トイレは水洗だろうが、キャンプ場の入り口にしかない。そこまでいちいち歩いていくのか。少なくとも、この全く明りのなさそうな、川に囲まれた道を、夜中に歩くのは危険だ。
なんだか、とんでもないところへきてしまったようである。


自然に囲まれて、環境は抜群なんだけど・・



夜ご飯

出発から一時間は経ったところでやっとFJも到着。いやいやいや。みんなお疲れさまである。ともかくは食べキャンなので、食事だ。(食べる時間には真っ暗で、用意とかに必死で、写真を撮る意欲がなかったので、全く写真はありません。 )

鶏のダッチオーブン焼きを作ったので、そのイメージ写真を。これは、前回「沢登りキャンプ」(この様子も近日公開したい)をしまして、そのときに作ったものです。これに、かぼちゃ、にんじん、たまねぎ、じゃがいもを一緒に入れて焼くのですが、めちゃくちゃうまい!。もう私はダッチオーブンがほしくてたまらなくなっています。ただ放り込んで火にかけるだけなのに、あんなに美味しくなるなんて!。ってかんじなのです。今回もこのダッチオーブン焼き目当てにこの食べキャンに参加したのですが、やっぱり美味しかった!。鶏のやわらかさといい。かぼちゃはケーキみたいに甘い。


鶏のダッチオーブン焼き。ローズマリー風味。
今回は、タンドリーチキン味でした。
(写真は前回のキャンプの時のです)

他には、秋刀魚を焼いたり、豚汁を作りました。秋刀魚はぷりぷりに太っていて美味しい!。炭火で焼くと何であんなに美味しいのでしょうか。豚汁も、ゴボウの匂いがいい匂いで美味しかった。

ちなみに、ゴボウを川で洗ったけど、なんて洗いやすいのだ!と思いました。家の台所で土を落とす時はけっこう面倒だったけど、川は、思い切り洗えて、すごく洗いやすくて良かった。


ビールを川で冷やせる、というのも
なかなかオツです。



作者、酒飲みとして失格な粗相を
あのような長い道のりだったので、酒を大量に持ってくる、ということができなかった。この貴重な酒であったが。N家が持ってきた芋焼酎をあけよう、と持ってきたところ、作者は何と手をすべらせ、岩の上に落としてしまった。不覚にも。そして芋焼酎のビンは砕け散り、一滴も飲まずに終わってしまったのでした。。残るはアタリに充満する芋の香りだけ。。でもこの匂いを「いいにおい」と言う私たちはやはり酒のみなのか。
そんなわけで、数少ないビールと、ワインだけで、すっかり物足りなくなる。キャンプ場の入り口には、一応「自動販売機」とマジックで書かれた、水の入った箱があった。そこにビールとジュースがプカプカ浮かべてあり、「ジュース200円、ビール350円」と書かれており、「お金入れ」と書かれた、ペットボトルがさげてある。暗い道のりを、作者は貴重な酒を割ってしまった罪をわびて、買いに行った。

上流の密かな優越感
それにしても 本当に暗い!。そしてこんなに暗いのに、3個あるヘッ電(頭につける電気)のうち、2個が使い物にならなくて、一つだけが頼りだった。また、こんな真っ暗な中、しかも酒を飲んだ状態でトイレに行くというのは自殺行為である。ので、真っ暗なのをいいことに、各自思い思いの場所でこっそりと用をたすことに。ただし、自分たちの水場より下流に。まあ、下のバンガローの人たちはこの水を使うがいいさ。わははは。こんな奥地に追いやられながらも、上流ならではの優越感を感じたが、バンガローの人たちのところには、ちゃんと水道の蛇口があるので、川の水なんか使わないのだ。

てなかんじで、酒不足によりあまり酔えず、あとハードな山登りの疲れか、早々に眠くなってしまい、10時半ころ、みな眠りにつく。健全だー。


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